重機の話

こんにんちは

埼玉県所沢市の有限会社石州石工興業です。


重機には、色々な種類があります。

今回は、自社で施工する際に使用する重機を説明していきます。


はじめに、重機と建機という用語があります。

それぞれの意味を説明します。

建機・・・土木・建築の作業に使用する機械類全て

重機・・・自走する建設機械で、人が動かすもの

つまり、建機の中に重機という分類があるという事です。


油圧ショベル

施工時、もっとも使用して、常に稼働している重機です。

掘削・ブロックの移動・砕石投入・生コン打設などなど、自社の工事にはなくてはならないです。


油圧ショベルには、様々な大きさや、種類があり、現場の状況によって使い分けます。

油圧ショベルの大きさが小さければ、バケット(土などをすくうもの)容量は少なく、大きくなれば、それに比例してバケットの容量も増えます。


足回りには、クローラー式とホイル式があり、ほぼクローラー式を使用しています。


アーム・ブームにも種類があり、

近くまで行けない場所で、より離れた場所、より深い場所を作業する為の

ロングアーム


ロングアームと同様の使い方をするが、アーム部分が伸縮する

スライドアーム(テレスコアーム)

壁際の掘削時に活躍する

オフセットブーム


などがあります。


使用用途にって、アームから先についているアタッチメントも種類があり。

ふるい作業に使う スケルトンバケット

物を挟む  グラップル(フォーク)

物を破砕する   大割・小割

はつり作業に使う ブレーカー

などがあります。


自社では、コベルコの0.45㎥バックホウと、クボタのミニユンボを所有しています。


油圧ショベルには、様々な呼び名があります。

どれも、同じ重機を指しています。どのようなものがあるか。

ユンボ・・・昔あった重機の商品名

パワーショベル・・・コマツが使っていた商品名

バックホウ・・・日本の行政が使う名称

など

一般的には、油圧ショベルみたいです。


そして、自社では特殊バケット使用しています。

ここからは、それを紹介していきます。


テイラーズバケット

KH式石積作業用多機能バケット

文字通り、石積み作業に特化したバケットです。

このバケットで、掘削、ブロック配り、生コン打設、砕石入れが可能です。


文章だけでは、わからないと思うので、どんなもので、どんな動きをするか、

動画を見てください。



バケットが360°回転して、前後方向に傾き、バケットの下側が開きます。

バケット交換をしなくても、サカバケにもなるし、普通にもなる。


この操作を、レバー操作とボタン操作を合わせて、動かしていきます。


レバーは、バケットの操作(JISパターンで右レバーの左右)

ボタンは、4つで

掘削・・・バケットの傾き

姿勢・・・ユニット全体の傾き

旋回・・・バケットの旋回

開閉・・・バケット下部の開閉


ボタンはこんな感じで、ついています。



例えば、

バケットで土をすくいたい場合は、掘削のボタンを押しながら、レバーを左に倒す。

バケットをサカバケ方向にしたい時は、回転を押しながら、レバーを倒す。

バケットに入っているものを、下を開閉して出したい時は、開閉を押しながらレバーを左に倒す

といった感じの操作になります。


扱いに慣れてくると、ノールックで動かせますが、慣れるまでは、ボタンの位置を確認しながらになるので大変です。



実際、作業中の動きを見てみましょう。

掘削をしているのがないので、砕石をすくって、投入している動画です。



今回は、バケットの開閉で砕石を出していましたが、場所によっては開閉で出せないときもあります。そういう時は、バケットを傾かせて、上から出したりもします。


操作は変わりませんが、生コンの打設状況はを見てみましょう。



間知ブロックでは、通常生コンを注文する際、固めの生コンを頼みます。(スランプ8が多い)

ホッパーで打設しようとすると、中々出ないくらいの固さです。

でも、このバケットだと、下から出せば、詰まることもないですし、掻き出すこともありません。


そして、ブロックの移動です。

このバケットの状態のままでもブロックを掴めなくは無いですが、下手に掴むとバケットが歪んだり、ブロックが落ちてブロックを破損させたりするので、付属のバーを装着して使用します。


これが、装着するバー


装着するとこうなります。


バケット本体に、取り付けの穴があるので、ピン止めします。

バーは重そうですが、一応1人で持てるのでめちゃめちゃ重いわけではありません。


これが取り付けるピン



では、ブロックを掴んでからの移動です。



吊り具を使って移動をするよりも、半分くらいの時間で配ることができます。

ただし、ブロックに対して平行にとかしないといけないので、操縦が慣れている人の場合です。


ちなみに、この動画の操縦は、自分ではなく社長の操縦によるものです。


これだけのものですから高価なもになりますが、その分作業効率を上げて、無駄な労力を減らして少しでも体への負担を減らしています。間知ブロックは重たいですからね。


近々テイラーズバケットの動画を一新して新しく撮り直し、編集したものをまたブログに載せますね。


油圧ショベルの話はこれぐらいにして次に行きます。


ラフタークレーン

ほとんど使うことはないのですが、施工か所に油圧ショベルが近づけない時、バケットが届かない時、人力で運んで作業はできないので、そういう時はラフタークレーンを使います。


トラック・ダンプ

土、砕石、ブロックなどの運搬、資材、道具の運搬などに使用します。

2t・3t・4tのトラック・ダンプを使用しています。

自社では、2tのダブルキャブ、3tダンプを所有し、ダブルキャブをメインにしています。

滅多に使う事はありませんが、河川の現場などで、不整地・軟弱地の場合に使うキャリアダンプも使用します。

クローラー式で、運転席が回転して車体を旋回させずに戻れるのがあります。



ホイルローダー

土や砕石をダンプに積み込む重機です。

油圧ショベルで積み込みをする事が、ほとんどです。

まれに、ホイルローダーが代わりに置いてあり、使用して積み込みする事があります。


サイドローラー

自重や振動を使って、地面を締め固める重機です。

ハンドガイド式ローラー、振動ローラーとも言います。


高所作業車

高所の目地などをする時、梯子をかけて作業をしたり、足場を組んだりしますが、現場によっては高所作業車を使う事もあります。

トラック式、クローラー式、タイヤ式と種類があって、

トラック式は、NTTとかの工事で使用しているもので、トラックの荷台に高所作業の機構がついているもの。

タイヤ式は、倉庫などで使われている事が多いと思います。


他には

滅多に使いませんが、ブロックがのっているパレットを移動するために、フォークリフトを使う事があります。



自社で使用する重機は、このぐらいになりますが、この他にも色々な重機があります。

例えば、

ブルドーザー・・・土砂の掘削・整地・土砂の運搬をする重機。

モータグレーダー・・・地表を削り取ったり、路盤材料を敷き均して地面を平らにする重機。

アスファルトフィニッシャー・・・道路工事の最終段階で使用し、アスファルト合材の敷き均し、締め固めをする重機。

ロードローラー・・・サイドローラーと同じく締固め機です。運転席があり大きな物になります。



今回は、重機を説明してきました。

GPSを利用したり、無人で作業を行ったり、大型になったり

重機も日々、進化していっています。

安全に使用し、効率よく作業を進めていきたいと思います。


write by N・D