道具について

こんにんちは

埼玉県所沢市の有限会社石州石工興業です。


今回は道具についてお話したいと思います。


自社の仕事で使用する道具は、一般的な道具から特別な道具まであります。

どんな道具を使用していて、それがどういう道具なのか説明します。


・一般的な道具

まず、家にあったりする一般的な道具から。


ハンマー のこぎり カッター スケール(コンベックス)


ハンマーは、釘を打つ物・杭や鉄筋、単管を打ち込む為の石頭ハンマー(セットハンマー) 大ハンマーがあります。


これらに関しては、説明はいらないと思いますので、次に行きます


掘ったり、土・砕石・生コンをかく為の剣スコップ、角スコップ

砕石などを均すための鋤簾(じょれん)・レーキ



その他、ちょっとした道具では

クリッパー

番線などを切る道具。番線カッター


指矩(さしがね)

型枠作成の時に直角を出したり、枠建ての時に通りに対して矩(かね)を出すときに使用します。


平バール

型枠のバラシや、釘を抜くとき、ブロックをこじって動かす時に使用します。


水平器

水平・垂直になっているか確認したり、線を描くのに使用します。



もう一つ、ブロック積で大事なもの


それは、水糸

ブロックの通りや高さを見る為や、枠を建てる時の通りと高さ、床をつける時の高さの基準や、折れ点のセンターの位置だしに使ったりと、とても重要な道具です。



・左官道具

基礎コンクリートの打設仕上げ、天端のコンクリート打設の仕上げ、折れ点の現場打ち、水抜きパイプを入れる為に割ったブロックの仕上げ、目地仕上げも自社で行うので、鏝(こて)などの左官道具も使用します。


天端均し仕上げや、基礎の均しで使う、木鏝、金鏝、仕上げ鏝、土間鏝

主に現場打ちの仕上げ、水抜きの仕上げ、目地仕上げや間詰で使用する、中塗り、柳刃鏝、笹刃鏝、目地鏝

その他、レンガ鏝、練桑など



会社の鏝もありますが、個人で使いやすいものを買いそろえてもいます。



・電動工具

次に、電動工具について話します。

今は、充電工具も色々な種類があり、性能もよくなっています。

自社でも、最近は充電工具を揃えるようになってきました。

もちろん、まだ100Vの電動工具も使用しています。

どのような工具を使っているか紹介します。


その前に・・・。

電動工具に入るのかわかりませんが、100Vの工具を使うために必要な発電機。

自社では、小型軽量型1台 小型発電機2台 ウェルダー1台を所有しています。

現場によっては溶接が必要な所もあるので、その時はウェルダーと溶接道具を持っていきます。

現場、使用用途によって使い分けをしています。



それでは、電動工具の説明へ


バイブレーター

まず、間知ブロックを施工する際、絶対に必要な道具です。

ブロックの胴込め、裏込めに生コンを打設する際、隅々まで生コンがいきわたるようにし、脱泡してコンクリートの強度を上げる為に使用します。


自社では、AC100V電源式バイブレーターと、マキタの40V充電式バイブレーターを所有しています。どちらともフレキタイプです。


最近は持ち運びがしやすく、電気の線の取り回しがいらない充電式をメインで使用し、万が一の為に予備として100Vのバイブレーター持って行ってます。

バッテリーは2本準備して、打設と打設の間の時間に充電をして使用しています。



マキタの40V充電式バイブレーターは、軽くて、バッテリーの持ちもよく、力も強いので、移動距離の長い現場では、とても重宝します。


ディスクサンダー

主に、ブロックの切断加工、塩ビパイプの切断、鉄筋やメッシュの切断、コンクリートの切断等に用いてます。

100V電源式は、100mm125mm。マキタの充電式は125mmを所有しています。



ハンドカッター (パートナー)

ブロックやコンクリートの切断に使用しています。

電動カッターは力が弱いので、ちょっとした切断の時や緊急の時に使用し、通常は力のある集塵機付きエンジンカッターを借りて使用しています。


カッターの種類は、電動・エンジン・油圧があり、刃も乾式・湿式等々(形状など分類が多い)があります。

自社では電動カッターを所有し、使用の際は乾式の刃を使って粉塵が飛ばないように集塵機を接続し使用しています。


ちなみに、パートナーとは以前ハンドカッターを製造販売していた会社の名前です。今は、ハスクバーナと統合しています。

電動丸鋸

基礎の型枠や、端部の止め枠などを建てる時の材料加工に使用しています。

100V電源式と、マキタの充電式を所有しています。

最近は持ち運びの良さから充電式をメインで使用しています。



電動ハンマー

コンクリートの斫り、削孔に使用しています。

ヒルティーのコード式ロータリーハンマー、マキタの充電式ハンマードリル、充電式ケレンを所有し状況により使い分けをしています。



他には、

型枠作成や丁張固定の時に使う、充電式インパクトドライバー

鉄筋や塩ビパイプの切断に使う、高速カッター(切断機)

モルタルの撹拌に使う、撹拌機(モルタルミキサー・ハンドミキサー)


・特殊な道具

上記のほかにも、色々な道具を使用しています。

特殊な道具を紹介します。


片刃玄能

片側が平らになっていて、反対側が尖っている玄能。

玄能の両端には、超硬合金が特殊なロー付けされています。


ブロックを叩いて、勾配や方向を決めたり、ブロックを削ったり、切り割りの時に使用します。

石屋(ブロックを積む人)にとって、とても大切なものです。


もちろん、普通の石頭ハンマーでも積めます。ブロックを割って加工した時の切り口とか、色々な面からみても、片刃玄能が一番なんです。


その他に高価というのも、大切にする理由の一つだと思います。

ネットで見た感じでは、最安値で90000円ぐらいでした。

定価は、130000円ぐらいでした。(柄無し)


因みに柄は個人の好みで職人がそれぞれ自分達で作ってます。

自社では牛殺し(カマツカ、鎌柄)を使っている人が多いです。


スラント(勾配定規)

気泡を利用して、勾配を計測する器具です。

スラントは英語で、傾斜や傾ける事を意味するものです。


丁張りを立てる際に使用したり、積んだブロックの勾配の確認に使用します。

物によって多少の製品誤差があるので、丁張を建てるのに使用する時は1個のスラントだけを使って建てるようにした方が誤差を少なく出来ます。



ホッパー

生コンや砕石などを仮受けして、所定の場所に流し込む道具です。

重機のバケットに、直接受けて行う時もありますが、出来ないときは使用します。

ホッパーも種類があって排出口が片開き・両開き。あと容量の違いもあります。

自社では片開きの容量0.3㎥のホッパーを所有しています。


吊り具

これは文字通り、ブロック釣って移動する道具です。

現場には、何か所かにまとめてブロックを置いておきます。

それを、積む場所のそばまで吊って持って行きます。

一回に7本釣って運ぶことができ、開閉が自動なので、取り扱いが楽です。



色々な道具を紹介、説明してきましたが、まだまだ、使用するものはあります。

どれも大事な道具で欠かせないものです、そして決して安いものでは無いです。

点検整備をし、長く使えるように努めています。


また、他のブロブでも、道具を紹介していこうと思っています。




有限会社石州石工興業は埼玉県所沢市に創業して50年弱、様々な間知ブロック積やコンクリート二次製品の敷設や掘削、土工事、もちろん歩車道やL形等も施工可能です。

なんでもご相談下さい。

通勤可能範囲なら都内、県外でも施工します。



write by N・D