間知ブロック、曲線部施工履歴


こんにちは。

今年最後の投稿になります。


埼玉県所沢市にある有限会社石州石工興業です。


※動画だけ観たい方は一番下へ🎶


一年もあっという間。

もうすぐ新年ですね。

皆さんはどんな一年を過ごされましたか?


さて今回は、間知ブロックの曲線の施工履歴になります。

間知ブロックの特徴の一つに曲線に対応しやすい点があります。

みなさんも一度は見た事があると思います。


当社の呼び方として今回のような、天端延長より、基礎延長が長い場合「外R」

その逆で天端延長より、基礎延長が短い場合「内R」と呼んでいます。


曲線部の施工は図面から曲線の大きさを拾い出して計算して、丁張と丁張の間隔(距離)や、丁張間で直線に水糸を張った時にどの位真ん中が出る(引っ込む)のかを事前に考慮して、元請けさんとも相談しつつ、丁張の位置を決定し掛けてもらいます。

因みに丁張間の真ん中で出たり引っ込んだりするのを通称「土方(どかた)カーブ」と言います。

いくら計算していても、着工時に必ず実際に水糸を張り、事前の計算との誤差を現場・現地で「土方カーブ」を用いて確認・修正してから施工に入ります。


あと事前の準備としては、曲線部のブロックとブロックの隙間(目地)を、どの位空けるか・またはどの位空くのか、を確認しておきます。

何故この様な言い方をしてるかと言うと、今回施工したような「外R」の場合、天端延長より、基礎延長が長いので、一番下のブロック(根石)の隙間(目地)を広げておかないと、間知ブロックが積み上がってくると、どんどんその隙間(目地)が狭くなって無くなってしまう(最悪ブロックを切断しないと積め無い)ので、その隙間を計算してわざと空けます


その逆で、「内R」の場合は根石の隙間をピッタリに着けておいても、間知ブロックが積み上がると隙間が空いてしまいます

あまり隙間が空き過ぎても見栄えが悪いので、Rが急な場合(曲線”R=”の数値が小さい)は現場によっては少し根石を小さく(切る)して施工する時もあります。


この、曲線で隙間を空けたり、空いたりするのは間知ブロック特有な現象で、CBや現場打ち擁壁など、垂直な構造物にはみられません。

もちろん斜めの構造物には発生しますが、あまり見かけない現象なので、間知ブロックの経験が浅い会社さんが施工して、天端のブロックが半分近く小さく切られている現場を見た事があります。

特に「外R」の場合が要注意です!

「内R」の場合はそんなに気に留めなくても大丈夫な場合が多いです。


今回施工した現場は一つながりの単曲線に見えますが、実際は3つの曲線と1つの短い直線が混ざっていてとても複雑でした。

ここまで説明しておいてなんですが・・・最後は職人さんの腕にかかってきます。

どんなに計算通りに、土方カーブ通りにやっても最終的に【見栄え】が悪くなっては元も子もありません。

もちろん設計のポイント(測点)はキッチリと決めて、その上で、職人の「目」で仕上げます。

今回も曲線が複雑だったので、職人の「目」で仕上げて貰いました。


間知ブロック積は特殊なので、経験のある会社を選ぶのはもちろんの事、腕のいい職人がいる会社に依頼してください。

そしてもし、弊社に近い現場ならば是非ご相談下さい。

綺麗に仕上がる事間違い無しです!


長くなってしまいましたが、是非動画でご覧ください。

動画内でほぼ積み終わりと出てきますが、撮影者が最後の最後に撮影出来なかった為、微妙に終わってません。(約2日分)ご了承下さい。


因みに、間知ブロック積みの曲線の目地が何故広くなったり、狭くなったりしてるのかは……後日、わが社の[NO.1Blogger「N.D」]さんが解りやすく説明してくれるでしょう。




それでは皆様よいお年をお迎えください


難しければ難しい現場程燃える(^^♪





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当社では主にこのような間知ブロック積工事をしています。

他の二次製品ももちろん施工可能です。

色々な所で見かける、様々な物を一緒に作りませんか?

作業員、重機オペレーター、ブロック積の職人、それぞれの見習い(未経験)

少しでも気になった方はお気軽にお電話下さい。