間知ブロック積み工事におすすめの資格②

こんにちは。

埼玉県所沢市にある有限会社石州石工興業です。


今回は、間知ブロック積み工事におすすめの資格を具体的に説明します。


まずは、ブロックを移動したり、ホッパーを使って生コン打設したり、砕石を入れたりする為に使う重機の免許です。


車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)運転技能講習


長くて講習と書いてありますが、これが正式名称だと思います(安衛則に記されているので)

受講条件は特にありません

何も資格を持っていない人は38時間の講習とテストが行われますが、持っている資格によっては受講時間が変わります。下の表になります

この資格で扱うことができる機械は

ドラグ・ショベル、ホイルローダー・ブルドーザー、ドラグライン、クラムシェル、トレンチャー、バケット掘削機、スクレーパー、モーターグレーダー、ずり積機などです

受講時間の所で出てきましたが機体質量3t未満を取り扱える

小型車両系建設機械(整地・運搬・積込み用及び掘削用)の運転の業務にかかわる特別教育


受講条件はありません。

講習と実地でトータル13時間かかります


この資格で扱うことができる機械は

車両系建設機械(整地等用)で機体質量3t未満の機械です


ただし、重機の免許を取っただけではブロックの吊り具での移動、ホッパーを使った生コンの打設はできません。クレーン仕様で荷吊りをするには小型移動式クレーンが必要なのと、手元の人は玉掛けの資格が必要となります。

それではこの2つの資格について説明します。


次に荷物を吊り上げる際に必要な資格

玉掛け技能講習

受講条件ありません

資格を持っていない方で19時間かかります

この資格も持っている資格によって受講時間が変わります


この資格を取得すると、つり上げ荷重1t以上の移動式クレーンやデリックなどの玉掛けができます

玉掛けにも特別教育がありますが、日本につり上げ荷重1t未満の機械が少ないので需要は少ないみたいです




次に、バックホーやユニックなどで吊り荷作業をするのに必要な

小型移動式クレーン運転技能講習

受講条件はありません

資格を持っていない方で20時間かかります

この資格も、持っている資格などで受講時間が変わります


この資格を取得すると、ユニック・アームクレーン仕様機・クローラークレーンが扱えます


5t以上を扱うのには免許が必要となります。

それが、移動式クレーン運転士免許です

まず移動式クレーン運転技能講習を受講します

この講習は、都道府県労働局長登録教習機関(キャタピラーやコマツ教習所など)で受講できます

受講条件は18才以上(労働基準法、年少者労働基準規則で18歳未満のクレーン業務を禁止されているため)

講習は実技が9時間です。9時間ですが6日かかります。理由は1日につき、基本運転は60分以下の講習が1回まで、応用運転は60分以下の講習が2回までと制限があるためです。

その後、安全衛生技術センターにて学科試験を受けて合格をすると免許が交付されます。

これは、コマツ教習所を参照しています。ほかの所では違うこともありますので取得の際は受講する所に確認してください


注意があります。ラフターを公道で運転するには大型特殊免許も必要です


移動式クレーンの運転の業務に係る特別教育もあります

吊り上げ荷重1t未満のクレーンを扱うことができます。


講習は学科9時間、実技4時間、計13時間で取得できます。



次に

ブロックが積み上がっていくと高所での作業になるので

フルハーネス型安全帯使用作業特別教育

が必要です


これは高さが2m以上あって、作業床を設けることが困難な箇所でフルハーネスを使用する場合に必要となります。


講習は学科4.5時間、実技1時間、計5.5時間で取得できます。


高所作業時、必ずしもフルハーネス型安全帯を使わなくてはいけないというわけではありません。

墜落時に着用者が地面に到達する恐れがある場合は、胴ベルト型安全帯の使用が認められます。胴ベルト型が認められるのは5m以下の場合です。


詳しくは厚生労働省が出しているお知らせをご覧ください。

厚生労働省ガイドラインPDF


間地ブロックの高さは原則5.0mなので、フルハーネス型ではなく胴ベルト型を使用しています



次に、高所の間詰、目地、水抜きなどの仕上げをする際に足場を組むこともあります。

その時、必要なのは

足場組み立て等特別教育です

足場の組立て等作業主任者技能講習もあるので、一緒に説明していきます。


足場組み立て等特別教育は、足場の高さに関係なく足場の組み立て、解体、変更の業務を行う人は必ず取らないといけません。ただし、地上や堅固な床上での補助作業はいりません。


受講条件はありません。

ただし労働安全規則により18才未満は足場組み立ての業務につけないので18才以上となっているところがほとんどです。


講習は、学科6時間で取得できます。


足場組み立て等作業主任技能講習は,「つり足場(ゴンドラのつり足場を除く。以下同じ。)、張出し足場又は高さが5メートル以上の構造の足場の組立て、解体又は変更の作業」を行う場合、事業者は足場の組立て等作業主任者技能講習を修了した者のうちから作業主任者を選任し、その者に当該作業に従事する労働者の指揮を行わせなければならないと安衛法に記載されています。


そのため、受講条件があります。

1・足場の組立て、解体又は変更に関する作業に三年以上従事した経験者(21歳以上)

2・大学、高等専門学校、高等学校又は中等教育学校において土木、建築又は造船に関する学科を専攻して卒業しその後2年以上足場の組立て、解体又は変更に関する作業に従事した経験者(20歳以上)

となります。


講習は、学科14時間で取得できます。

ただし、条件を満たしている方は講習免除で時間が短くなります。


となります。

詳しく知りたい方は、免除規定表免除区分表をご覧ください。



高所の仕上げなどを高所作業車を使い行うことがあります

高所作業車を操作するのに必要なのが

高所作業車技能講習、高所作業車特別教育になります


資格の違いは、作業床の高さが10m以上は技能講習、10m未満は特別教育となります。


高所作業車技能講習

受講条件はありません

持っている資格によって受講時間が変わります

資格を持っていない方で、講習は学科11時間、実技6時間、計17時間で取得できます。


となります。


高所作業車特別講習

受講条件はありません

受講時間は、学科6時間、実技3時間、計9時間で取得できます。


技能講習、特別教育を取得しても注意があります

高所作業車にはいろいろと種類があります。

公道を走れるトラック型は公道を走る際は、運転免許が必要ですが昇降装置の重量がある為に現行の普通自動車免許ではほぼダメみたいです。中型以上が必要となります。



ブロックを積むとピッタリと納まらない事があります。特に天端は納まりません

そのような時は、ブロックを切断します。

切断をすると粉じんが出ます。

特定粉じんを扱う際とと特定粉じん作業を行う際には、粉じん作業特別教育を受けなければなりません。


受講条件はありません

講習時間は、学科4.5時間で取得できます。


特定粉じんと特定粉じん作業の詳しい内容はこちらで確認してください

【安全衛生管理】 特定粉じん作業


いろいろと主に必要とする資格を紹介してきました。

まだまだ、資格はあります。

私も、この他にも資格を持ってますし今の仕事以外の資格も持っていますので、また書いていきたいと思います。


さて最後に、資格証ですが同じところで取得すればまとめられますが、違うところで取得してしまうとまとめられなくて、2枚3枚と増えていってしまいますね。

しかし、厚生労働省で統合カードというものを発行しているんです。

コンビニ支払いだと

カード発行手数料1500円+返信用簡易書留代460円+コンビニ振込手数料143円

計2103円で発行してもらえます。

詳しくは

技能講習修了証明書発行のご案内 - 厚生労働省

技能講習修了証明書発行のご案内(PDF) - 厚生労働省



今回はここまで


write by N・D