こんにちは埼玉県所沢市の石州石工興業です
今回は、大型ブロックについて書いていきます。
前回擁壁についてお話ししましたが当社では、間知ブロックをメインに施工しています。
余談ですが・・・。
間知ブロックの基本となるブロックの大きさは
幅450mm×高さ300mm(7.4本/㎡)
幅400mm×高さ250mm(10.0本/㎡)
幅300mm×高さ300mm(11.1本/㎡)です。
300mm×300mmは主に西日本で使われる事が多いサイズです。
間知ブロックについては、以前のブログ
間知ブロック積とはを見てください。
間知ブロックよりも、大きいサイズのブロックの事を
大型ブロックと言ってます。
大型ブロックの種類や施工方法を説明していきます
大型ブロックの種類
大型ブロックにもいくつか種類があります。主なものを説明していきたいと思います。
(1)大型積みブロック(もたれ擁壁)
表面寸法が1.25m×0.8m、表面積が1個当たり1㎡前後あるブロックです。
しかし、いろいろなカタログを見てみると1500×666というサイズが多いです。
道路の法面保護や河川の護岸、大型造成の擁壁で使われています。
採用される最大の理由は、施工スピードと安定性で
・1個のサイズが大きいので、一度に広い面積を仕上げられる
・自重が重いので、裏込めコンクリートと一体化することで強固な擁壁が作れる
・一般的に1割勾配(1:1.0)~3分勾配(1:0.3)程度まで対応している
等があげられます。1割5分勾配(1:1.5)までは敷設した事があります。
法面にもたれかからせているので、もたれ擁壁になります。
(2)自立式大型ブロック
大型ブロックと大きさは同じですが、最大の違いは、裏込めコンクリートがないことです。
通常、裏込めコンクリートの部分も製品になっているので、見た目は長方形の大きなブロックです。
調べてみると、
大型ブロックは、裏込めコンクリートと一体化して強度を出しますが、自立式はブロック自体の自重で土圧を支えます。
裏込めコンクリートがないので養生期間を待たずに埋め戻しが可能なので工期短縮に繋がります。
垂直施工が可能です。
製品単価は、大型積みブロックよりも高いです。
下の表は、いろいろと参考にしてまとめたものですが、自立型と言っているものでも控えが350mmしかないものがあったり、胴込めコンはなくても間詰めコンがそれなりに入ったりするものがあるので、参考までに見て下さい。

(3)環境保全型ブロック(多自然型・緑化型)
環境保全型ブロックは、治水・利水の機能を持たせつつ、自然環境を守り再生することを目的とした大型ブロックです。
一般的な大型ブロックは表面が滑らかで、生き物が隠れられません。
環境保護型は
・表面に大きな凹凸や隙間があり、魚や昆虫が隠れたり、植物が根を張ったりすることができます。
・河川では表面の凹凸によって川の流れを適度に抑えて、魚などが遡上しやすい環境を作っています。
どの大型ブロックも、表面のバリエーションは石張り・石詰めや多孔質(ポーラス)があり、環境保全型以外では、滑面のブロックもあります。
また、垂直に作られているブロックや、勾配がついているブロックがあります。



大型ブロックの敷設
当社で施工した大型ブロックを例に敷設を説明していきます。
今回は、鹿人コンクリート工業㈱のヘイベックを使用しています。
先ほど、一般的なブロック寸法を書きましたが、
この製品の寸法は、1500mm×666mmになりますが、表面積は、約1㎡です。
㎡ブロック擁壁は、背面の地山や裏込め土の土圧に対し、壁体の自重によって抵抗する無筋コンクリート造の擁壁です。
原則として、壁体と基礎を一体の構造物とみなして安定計算を行う、もたれ式擁壁に基づいた設計を行います。ただし、背面地山が良好な切土部や、十分に締め固められた良質な裏込め土による盛土部など、土圧の影響が限定的な場合には、ブロック積み擁壁と同様の安全検討を適用することも可能です。
基礎ブロック敷設~打設
通常間知ブロックを施工する時、基礎から施工する時と積みからの時があり、基礎からの場合型枠を組んで生コン打設をして成形し基礎を作っていくのですが、今回は、ヘイベックの基礎ブロックを使用しました。
基礎のブロックが据わるところには、コブがあります。ブロックの上面にもコブがあります。
下面にはくぼみがあり、そこに合わせて敷設していきます。


基礎ブロック

写真がなかったので、鹿人コンクリート工業株式会社様のカタログより抜粋いたしました
赤の囲みの部分は、コブとくぼみの部分です
基礎ブロックは、胴込めコンクリートを入れていくのですが、その際に鉄筋を立てていくので、基礎にブロックの割り付けをして、尚且つ穴の位置を出して連結鉄筋を勾配なりに立てていきます。事前に鉄筋の割り付け図面を作って間違わないように対応しました。

全体で表示すると見えないので拡大しています。
赤、青、緑の線は鉄筋を示しています。一番下の四角1つが基礎ブロック1個を、その上から四角形1つが大型ブロック1個を示しています。
ブロックのところにある半円は穴の開いている位置になります。
上にあるブロックのカタログ抜粋で示すと青い円で囲った部分です。


これは鉄筋の割付図になります。上の拡大した図面の赤い線(基礎から1段目の鉄筋)がブロックの穴のセンターになるようにしています。
大型ブロック敷設~打設
基礎ブロックの胴込めコンクリートが硬化し養生が終われば敷設になります。
間知ブロックは、1個40~45kgですが、今回使用した控えが500㎜のヘイベックは
1個あたり約1054kgあります。

現場の状況などに応じて、敷設時に使う機械を選ばないといけません。
今回は、0.75バックホウを使用し敷設しました。
置いただけでは終わらないので、キャンバーなどを使い微調整をし位置や角度を確定します。
その後、裏込め砕石を入れて、連結鉄筋の通っている穴に生コンを入れていきます。
穴の大きさは、200mm×100mmぐらいです。穴は小さく、鉄筋が伸びているので試行錯誤しました。シュートと自作のじょうごをうまく使い、生コンを打設を行いました。
硬化後に裏込め砕石を転圧して1段終了です。
その後、天端まで同様の工程を繰り返していきます。
写真は添付できてませんが、施工事例のページにこの現場が載っています。
ご興味がありましたら、ぜひ確認ください。
他の大型ブロック施工事例も掲載しておりますので、ぜひご覧ください。
今回は、
鹿人コンクリート工業株式会社のヘイベック
で説明しましたが
他の会社でも取り扱っています。
山富産業株式会社のヘイベックやスプリットン0.5
共栄建材工業株式会社のレベロック
株式会社赤木商会のレベロックやガーディアンⅡ
などがあります。
今度、入る現場では
アスザック株式会社のクイックブロック
という製品を使用します。
この製品は、表面寸法が幅2000mm×高さ250mm(控え350mm)で、表面積が0.5㎡です。
重さは、1個190kgです。

今回の現場は、積みからなのですが、掘削後からの写真も載せていきます。
掘削を床付けから、小口止めを立てて基礎を作ります。


そして専用の吊り具を使い敷設し、ブロックを据えた後、枠を立てて胴込めコンクリートを打設していきます。
ブロックの長さは、2000mmだけなので切断をして調整をします。

一番手前にあるのが、吊り具になります。


実際に釣り金具をセットしている動画↓
他の動画はこちらから
敷設したら、枠を立てて砕石を入れて、生コンを打設をします。


このように積み上げていき今このようになっています。

残りの小口止めを打ち足していただき、残りを施工していきます。

4月上旬にブロック積みが終わり、仕上げ清掃をして引き渡して完了しました。
今回のブログで、会社名をクリックしていただくと各会社のホームぺージにアクセスできますので、気になりましたらぜひご覧ください。
今回は、大型ブロックでブログを書かせていただきましたが、難しかったです。
うまく書けたかは、分かりませんがこれからも頑張って書いていきたいと思いますので、
よろしくお願いいたします。
今回はこれで締めさせていただきます。
write by N・D

